自社製品やサービスを作ったはいいが、売れ行きが良くなくて困っている、という中小企業は多いのではないでしょうか?
中小企業庁の公表しているデータでも、起業から5年後の生存率は40%であり、ベンチャーではさらに厳しく15%まで低下します。
「せっかく開発した製品やサービスが売れない」という切実な悩みの、一番大きな原因として考えられるのは、製品/サービスを開発する前のリサーチ不足です。
「プロダクトアウト」と「マーケットイン」という言葉を聞いたことがありますか?
「プロダクトアウト」は、商品を作ってから販売活動を行うこと。
「マーケットイン」は、マーケティングのフレームワークに即したリサーチを行い、定性・定量的に勝算を見込んでから市場に参入することです。
中小企業の場合、「プロダクトアウト」の思考が強く、作ったはいいが売れない、という状況になりがちなのです。
大企業であれば、マーケティングやリサーチを行う専門部署もあるため、マーケットインを選択し、十分な市場の分析を行い、それでもはじめは事業を最初から大きく展開せず、スモールスタートで様子を見ます。
日本コカ・コーラが発売した檸檬堂をご存じでしょうか?
同社初のアルコール飲料で、とても期待がかかっていましたが、同社は慎重を期して、初めは九州で限定発売するという選択をし、その販売が好調だったため、全国に展開しました。
(※出典)日経ビジネス電子版:「見せた清涼飲料の矜持 美しき「檸檬堂」マーケティングのすべて」より
資本力のある大手企業がここまで慎重にマーケットを分析している一方で、マーケティングの専門部署がないという企業は、担当者の勘やセンスに一任している現状があるのではないでしょうか?
「それでも十分売れている」という状況もあるかと思いますが、その勘やセンスは、じつはマーケティングの考え方において、すでに方法論として確立されているものがほとんどです。
マーケティングは1950年代にアメリカから日本に伝わり、商品の価値を高めるブランディングや広告をはじめ、販売戦略上不可欠な領域において、考え尽くされた方法論なのです。
もし、勘やセンスだけで今まで勝ち上がってきた、という企業なら、マーケティングを取り入れれば、「毎回自分が悩んできたことは、勝率をさらに高める方法として、こんな方法があったのか!」という驚きがあると思います。
戦略上の抜け漏れが無くなり、さらに業績を好調にすることも可能になります。
もし、社長や役職者がマーケティングを学んだことがない、という状況であれば、競合他社に後れを取る可能性があります。
EC領域の拡大により、消費者は時間と距離による制約を受けなくなり、いつでも、どこでも、好きなものを選択できるようになったため、製品やサービスのクオリティが事業規模に関係なく、シビアに問われるようになりました。
だからこそ、
・強烈に「買いたい」と思われる商品やサービスなのか?
・なぜこのビジュアルやコピーなのか?
・消費者にどんな価値を提供しているのか?
これらを、マーケティングを学ぶことで磨き上げる時代が来ています。
マーケティングは何かきっかけがないと、そもそも出会う機会がないものですが、弊社の研修では、マーケティングとは何か?を基礎から本質まで、分かりやすくお伝えしています。
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